渡部です。
僕ら理容師といえば、「切る、剃る、洗う」という三つが基本と言われています。
「洗う」は以前ブログでも紹介しましたし、「切る」に関しては皆さんしつこいくらいに(特に渡部から)こだわりを聞かれているのではと思います。
じゃぁ「剃る」ってなんだ
タイトル通り「ひげ剃り」じゃないんですよ、顔そりです。顔そり。
「ひげやむだ毛などをそること。」
ネットで調べてみました。
そう、この「ひげやむだ毛などをそること。 」
「など」が超重要なんです。
実はザラザラ
顔そりを最近してない!!っていう、そこのあなた。
小鼻の周りを触ってごらんなさい。
ほーーーらザラザラ!!!
(私もザラザラでした…)
皮膚には「ターンオーバー」というものがあります。
皮膚は、大体28日周期で下から押し上げられて生まれ変わります。
生まれ変わるときに、古い皮膚が「角質」という固い物に変わって、ペロっと取れていきます。
長くなるので雑な説明にしております………
で、そのザラザラとは…?
よくCMなんかで聞くと思いますが、「角質」です。
うまく剥がれきれてない角質がどんどこ溜まっていくと、手で触って分かるザラザラ感、皮膚に当たった光が乱反射するので、俗にいう「テカテカ肌」になります。
図で見てみよう!!
ここで初公開。
「これが渡部の画力だ!!!!!」
うわ~~~…って感じですね。下手クソですとも。
角質が溜まって表面がザラザラしてる感じがよく表現されています。いますとも。
で、剃ってみましょう。
赤い線が角質層、黒い線が皮膚です。
整った様がよく分かります。えぇ分かりますとも。
ならば写真で
絵では伝わり切らない(私の画力だと90%伝わらない)ところもあると思いますので、実際やってみましょう。
これが30代の肌です。
なんでしょう、毛穴から疲れが出ているようです。
眉間のシワが…
さぁ泡をつけていきましょう…
しっかりもこもこと…
「痛い!!!!!!」
立ったまま塗っているので泡が下に落ちてきました…
30代、一人で何をしているのでしょう…
お客様の眼球は死守しますのでご安心を。
剃りあがりです。
眉間のシワが取れています。
先ほどまでは何か辛そうな顔でしたね…
超接近!!
剃ったほう
剃ってないほう
剃った方がキレイに反射しているので、正に「卵肌」ですね。
来店されたお客様にも見てもらいましたが、見事剃ったほうを当てて頂けました。
結果、顔そりってなんだ?
お伝えしたかったのは、
気持ちいい「リラクゼーション」でもあり、「スキンケア」でもある
ということです。
メンズサロンでしかできない施術なので、「化粧ノリが良くなる」と一定数の女性客もしに来られます。
一時の「美容師ブーム」から、理容室はダサいとのイメージができあがっていました。
今、バーバーブーム(あくまでブームなので、続くとは思っていない)が来ている中で、僕らの頭の中にある「理容」を「メンズビューティ」に昇華させたいと思っています。
だっていいものはいいんですよ。
「切って」「剃って」「洗う」なんて、何年前からある流れなんでしょう?ひょっとして何世紀も前からかもしれません。
長い長い時を経てもまだ残っているこの3つ。
ダメなものや、一過性のものなら消えているハズ。
まずは、全国の理容師さんのマインドのシフト。(私たちも含めて)
そこから、全てのメンズに伝われば世の中にカッコいいメンズが溢れまくりです。
良さを再認識させていただきましたし、もっと伝わるようカッコよくありたいと思わされました。
皆さん、レッツ顔そりです!!
渡部