渡部です。
モヤモヤと…
タイトルを声に出して読んでみましょう。
はい、「サロン専売品」です。
ヘアサロンで売ってるプロ用ですよ~~~
他では売ってないんですよ~~~
というやつですが
売ってますよね
そう、皆さん知ってますよね。
近い所だとウェル…ゴホンゴホン。
後は僕も大好きアマ〇ン、よく聞くのは松江にはありませんがド〇キとかでしょうか。
もちろん何でもあるぜ!!ということではないですが、見かけるモノは見かけます。
しかしながら私たちの口から発せられるのは
「ヘアサロンでしか売ってません!!!」
・・・と、どや顔でいうわけです。
買えるのですよ。でも買えないんですよ。
専売品なんですよ。でも買えるんですよ。
まぁこれには深いワケがあり、美容師さんたちはみんな切実な想いがあるはずです。
「なんでもいいわけがない」
2月に入院ぶっかましてる時に色々考えてたのですが、お医者さんって理美容師と同じ「国家資格なんだよなぁ~」と気づいたわけです。
お医者さんが治す対象は人の体なわけですが、私たち理美容師は何をするのでしょう。
答えは「髪を美しくカッコよく保つ」のが仕事です。
病状、状態を正しく判断し、適切なケア(治療)やメンテナンス(薬)。
これってお医者さんと同じではないでしょうか?
少なくとも髪の毛というものを対象に仕事をしている以上、自分たちはそう思って当たり前のレベルでないといけないと思っています。
つまり、スタイリングがうまくいかなかったり頭皮のトラブル、べたつく…といった様々なお悩みは大げさに言えば髪が病気にかかっている状態。
適切なモノを「選ぶ」という責任
世に蔓延る「しっとりさらさら」。
これが良いシャンプーの条件として浸透するこの世の中。
これには拝啓があって、昔から「イメージに対して、髪質、骨格のギャップがずっとある」ということがあります。
まず言っておかなければならないのは、メンズが髪や肌に関して関心を持ち出したのってめっっっっっちゃ最近ことなんですよね。
それまでは女性しか髪に関心を示さなかったというか…
関心の対象が「キチっとしているか、手入れされているか」ということしか男性は考えていなかったんですよね。
女性は昔からオシャレを楽しんできたわけですから、様々なニーズが生まれます。
その中でも昔から根強いのは「髪の毛を落ち着かせ(しっとり)、なびくような質感(さらさら)」です。
そもそもアジア系の人種の髪は固く、太く、そして骨格の問題を含めて膨らみやすい。
それに対して求められるシャンプーの効果というのが「しっとりさらさら」なんです。
しかし……
男性の方々に聞きたい。
果たしてあなたは「しっとり」させたいですか…?
お客様から聞くお悩みとして一番聞くのって「トップにボリュームが出ない」な気がするんだけども…
つまるところ、「本当に求めていること」の判断がまず難しく、「悩みを解決する方法」が分かるわけもないので、「自分に合ったモノを選ぶ」ことってとても難しいんです。
そもそもプロ用の商品ってとても細分化されていて、「プロ用だからいい」ってわけでもないのです。
何の薬か分からず飲んでしまうようなことはまずしないと思うんですよね…
その分、こちらとしてもお勧めするからには責任があります。
某知恵袋サイトなんかで「ネットで買った高いシャンプーが~」なんて話が良く上がってるんですが、合ってないんでしょうね。
ただ、逆に効果とニーズが合った時なんか想像してみてもらったらなんか凄くないですか??
そう、サイ&コーですね。
「信頼できる人」から買ってほしい
よく聞かれる「市販のモノで合っているモノはありますか?」という質問に対しては
「わかりません」
と答えます。
担当していない方から「なんかいいワックスない?」と聞かれたときにも
「わかりません」
と答えます。
それは、「使い込んでいないから責任持てない」から。
そして「僕が担当しているわけではない(作ったスタイリストが一番分かってる)ので責任持てない」から。
でも、僕が責任とれる事であればなんでも答えちゃいますよ。
なんならシャンプーしてからスタイリングするまでの絶対うまくいく方法とか、ケア剤5種類くらい言えちゃったりします。
そう、要は「あなたの信頼できる人」から買ってほしいのです。
そして、髪をもっと大事にしてほしい。
髪のことを考えまくってできた素晴らしい商品たち。
100%の力を発揮させてほしいです。
合ったモノを使えば必ずもっと良くなる。
そんな素晴らしい商品たち。
メーカーとお客様を繋いで100%輝かせるのは、私たちヘアスタイリストだと思うのです。
確かにネットで買えます。
ただ、髪のことを思えばあなたが通っているヘアサロンで買って欲しい。
全ては髪のため。
そして、髪を通してもっと素敵になってほしいという私たち理美容師の願いです。
利益とかじゃないんです。(事実微々たるものです)
きっと良いモノ、コトを教えてくれるはずです。
まずは自分たちに責任があるということをしっかり自覚し、プロとして自信を持ってお伝えしていこうと思います。
渡部