渡部です。
店頭で使ってるスタイリング剤ですが、このくらい種類があります。
種類にして、20種類。
これが多いか少ないか分かりませんが、こんなにあったんだ~という印象でした。
あんまり使わないやつってのはもちろんあるんですが、多いから減らそうか〜となっても、減らせない。
ちゃんと出番があるスタイリング剤です。
つまりそれだけ細かく使い分けているということです。
時代は変わる
ここでいう時代とは、ヘアスタイルの潮流のことです。
例えば50年前と今では「カッコ良い」とされてた価値観が全く違いますし、20年前でも全然違います(渡部が学生だった頃)。
そうなれば形だけでなく、艶感、まとまり方等変わってくるので、ある意味「スタイリング剤の流行」というので髪型の歴史なんかも見て取れると思っています。
三つ巴の時代
そう、今は正に三つ巴(と勝手に言っている)。
ワックス一強の時代が20年くらい続いていました。
多分丁髷の時代に使ってた油の次に、長ーく時代のメインを張ってたスタイリング剤だと思います。
大体10年くらいで新しいのに変わっていきますね。
ヘアスタイルの流行の変化に伴って、ワックス以外のモノが少しずつ台頭してきて、今は完全に三つ巴になってきています。
その三種類について、少し解説します。
スタイリング剤って何するもの?
「スタイリング剤って何するもの?」というところも含めて説明していきたいと思います。
基本的にスタイリング剤の役割は3つしかないと思っています。(3種類しかないってことではないです)
ツヤ感、束感、触感の3つを操作するだけのものです。
よく「セット力」と書いてありますが、あれは恐らく束感の強さの事。
スタイリング剤に「髪型をキープする能力」はありません。
(ハードスプレーのみキープできます)
①ワックス
説明不要!というところから、あえて説明させてください。
束感→太くてハッキリ
ツヤ感→あんまりない
触感→ベタベタ
メンズの王道スタイルであるショートレイヤー(トップが短い髪型)に完全対応しているド定番のスタイリング剤です。
幅広くメンズスタイルに対応する、持っておいて一個損はないスタイリング剤です。
②グリース、ジェル
束感→細かくハッキリ
ツヤ感→ツヤツヤ
触感→ベタベタ(グリース)カチカチ(ジェル)
以前からあったスタイリング剤ですが、最近のバーバースタイルの流行により再注目されているスタイリング剤です。
ツヤがあり、ハードな束感が出るのが特徴。
グリースに関しては再整髪が可能なように粘性が一日続き、ジェルはとげの様に硬い束を作ってくれます。
水に流れやすいのも特徴です。
③新勢力
束感→すこーしだけ
ツヤ感→少し
触感→ほぼない~ちょっとついてる感じがするくらい
ここら辺が新勢力です。
若い方からオーダーが多いナチュラル系(マッシュ、センターパート)スタイルに対応したスタイリング剤です。
今まであったメンズ用スタイリング剤だとハードすぎる。
女性用スタイリング剤を代用するにも自然に仕上がりすぎる。
実際あれでもない、これでもないと色々使ってましたが、ようやく対応したものが出てきました。
バーバースタイル 王道ショート ナチュラル系
ハード ← → ソフト
ジェル、グリース ワックス オイル、バーム
←ツヤあり ツヤなし→
こんな図ができあがります。
例えば、バーバースタイルを少しラフに仕上げたければワックス+グリース、王道ショートをナチュラルに仕上げたければワックスとオイルを足して柔らかく仕上げるなんてのもアリです。
この辺は中々マニアックな話になるのでまた聞いていただければと思います。
一番大事なのは、スタイルによって合うスタイリング剤がちゃんとあるということ。
担当スタイリストさんにしっかりアドバイスをもらうのも大事だと思います。
よりよくなるよう、お伝えしたいと思います。
今日も頑張っていきましょう。
渡部